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弓のお手入れ

弓は使った後は毛を緩めます

演奏が終わった後は必ず張った毛を緩めておきます。

さもないとスティック(竿)の「反り」が戻ってしまいます。
弓には毛を張った時にバネが利くようスティックに「反り」がつけられています。
これは毛を張った時にしなるのと反対方向の反りです。反りはスティックを熱であぶって曲げることによってつけられています。毛を張って反りが戻る方向に力が加わったままだと反りがつく前の状態に戻ろうとします。ですから弓の反りの状態をキープするために常に毛を張ったままにするのは良くありません。

汚れのお手入れ

手の汗や余分な松ヤニは払います。

楽器を拭くのに用意した布(汗用)を使って手の触れる所についた汗を拭きます。
毛には松ヤニがついていますが、目立って松ヤニの粉が飛ぶほどついている場合は払います。過剰に粉末状の松ヤニが弓がついているとケースに入れて持ち運ぶ時にケースの中で松ヤニが飛び散ることになり楽器本体に降り掛かることになります。

アジャスター(ボタンのお手入れ

ボタンのネジを緩め続けるとフロッグがスティックからはずれます。
ボタンの雄ネジはフロッグについたアイレット(雌ネジ)を通してフロッグの位置を調節します。ですからこのメカニックな部分の接触がスムーズでないとボタンの回転が硬くなります。フロッグは演奏中常に手で持つので手の汚れがたまりやすいです。たまにはフロッグをスティクから外してスライド部分に入り込んだ汚れを拭き取ってあげましょう。

潤滑を良くする

雄ネジのシャフトにロウソクの蝋(パラフィン)を塗ります。グリスやオイルなどの潤滑剤を塗ってはいけません。木にしみ込むとスティックを悪くすることがあるからです。同様にフロッグのスライドにも蝋を塗ります。
スティックの端ボタンの当たる所には石けんを塗ります。ボタンの回転の潤滑をよくします。

それでもボタンの回転が硬いとき

すぐに考えられるのはアイレットの穴の位置とスクリューの位置が合っていないのかもしれません。
アイレットを時計周り、または反時計周りに半回転させてみてアイレットの位置を変えて試してみます。
フロッグをスクリューから外したらスクリューの端先をアイレットにいれて回転させます。

スムーズにフロッグが動く様になったらOKです。抵抗を感じる場合は穴の位置が高過ぎ、または低過ぎです。それでも調子の悪い場合は専門の技術者に相談することをお勧めします。

アイレットは消耗品です。使っているうちに摩耗してスクリューがしっかり噛み合なくなったり緩んでフロッグがガタつくこともあります。そんな場合は交換が必要です。

毛替え

弓の毛は演奏による摩耗、引っ張り続けられることによる弾性の低下によって使うたびに劣化する消耗品です。

弓の毛がくたびれてくると松ヤニを塗っても弦へのひっかかり(吸い付きともいえます)が悪くなります。また、伸びてくるとフロッグをより後方に移動させないといけません。よってバランスの位置が若干変わります。

毛替えはいつすればよい?

極端な話ですが、弓にある程度の毛があれば楽器は弾けます。しかし、常日頃から使い続けていると毛が徐々に劣化してもその変化には気づかないものです。毛替えをしてみて「ああ、弾きやすくなった!」と思った方も多いのではないでしょうか。

毛の劣化は弓の使用頻度、毛の特性によって異なります。ですので、演奏者自身でルールを決めておくのがよいと思います。例えば以下のようにです。

  1.期間を決めて定期的に行なう
  2.毛を張った時のフロッグの位置が後ろの方になり過ぎたら
  3.松ヤニで毛が汚れてきたら
もちろん、
  4.思い立ったとき(=気分転換)
でもよいと思います(^^♪

演奏する方の楽器を弾く時間によっても毛の劣化具合は異なるので一概に「○ヶ月ごと」とは言い切れません。使っていなくとも毛は劣化するので少なくとも1年に一度は交換した方がよいと思います。たくさん練習される方はそれより頻繁に行なう方がよいと思います。

弓の毛と湿度

湿度が増してくると毛は伸びます(人間の髪の毛と同じように)。ですので梅雨時期になるとたいていは毛が伸びた状態になります。毛替えをするには良いタイミングですので6〜7月頃を基準に頻度を決めてみては如何でしょうか?

ページ最終更新日 : 2019-01-31

調整

楽器の調整、と呼ばれる類いの作業内容を紹介します。
現在準備中です。参考に出来る例が準備できたら掲載します。

駒の調整
魂柱の調整
指板の調整
ペグ、アジャスターの調節
ナット、サドル、テールピースの調整
ペグの軸、ペグ穴の調整
ネックの長さ、角度の調整
板の厚さ、バスバーの調整
チェロのエンドピン

修理

早急な対応が必要な場合の修理の例を紹介します。
現在準備中です。参考に出来る例が準備できたら掲載します。

接着の剥がれ
板のワレ、破損