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弦の選択

どんな弦を張りますか?

弦は音の発振源です。弓の毛の摩擦によって生じた弦の振動は駒を伝わって楽器の響板(表板)を振動させ魂柱、横板、ブロックを通して楽器全体に伝わります。楽器本体が如何にすばらし物であっても音の発振源である弦があなたの気に入ったものでなければ、それは気に入らない音が増幅されて生じることになります。

弦の選択はとても重要です。


弦の素材(音色の好み)、弾き易さ、、楽器との相性、どんな曲を演奏するか、それから値段!、など弦を選ぶのに検討する要素はたくさんあります。

そして弦の選択の幅はとても広いのです。最近ではとてもたくさんの種類の弦が開発され販売されるようになりました。100年前では考えられなかったことです。

100年前はまだバイオリンのE線でさえ金属弦は広く利用されていませんでした。まだ広く流布していたのはガット弦だけだったのです。金属弦でヴァイオリンのすべての弦に使えるものが出始めたのは1920年ごろからです。ナイロンのような化学繊維の弦が出始めたのが70年代、金属の精錬技術が高まってタングステンのようなレアメタルを用いた弦が出始めたのが90年代。

21世紀に入ってから弦メーカは金属、合成繊維,ガットいずれの素材を用いたものでも素材や特徴を代えて新製品を開発してきました。もはや、選択肢は多すぎるほどです。

どんな弦を選ぶ?

まず最初に弦の選び方は個人の自由であり、重要なのは好みの音が出て、弾き易く、楽しく演奏できることです。

弦の種類は大きく3種類に分類できます。

ガット弦

合成繊維(ナイロンなど)弦

金属弦

それぞれ特徴、長所/短所があります。以下におもな特徴の違いをまとめました。
参考にしてみて下さい。

弦の種類

ガット弦 合成繊維弦 金属弦

音色/特徴

ふとく、芯のある音。

本来、擦弦楽器にはガット弦が用いられておりオーセンティックな素材。合成繊維弦、金属弦はガット弦の短所を補うべく開発されたものである

使われている素材により音色、感触が異なる。

ソリスト向けから合奏者向けまで演奏するジャンルや好みに合わせて弦を選択できる

ガットや合成繊維弦にくらべて一般的に音色は硬く"金属的"。しかし、近年開発された弦には柔らかさしなやかさが改良されたものもある

チェロは金属弦が主流になってきている

安定性

湿度温度の影響を受け安い

張り替えてから安定するまでに時間がかかるが良い状態は長持ちする

湿度温度の影響を受けにくい

弦を張替えてすぐ安定し易くまた比較的長く同じ状態で使える

湿度温度の影響を受けにくい。

弦の寿命に近づくと音の質が急に劣化し易い

使い易さ

安定性を考慮すると中、上級者向け

使い易い

初心者から上級者まで楽に使える

調弦の"ツボ"が狭く、正確に調弦をするにはアジャスター(ネジ式の)取り付けるのがベター

ヴァイオリンではe線以外は音色、感触の点で演奏者の高い要求に答えるのがむずかしいかな?

価格

比較的高価

安価なものから高価なものまで

比較的安価

しかし近年開発されたレアメタルをつかうものは高価なものもある

篠崎バイオリン工房ではいくつか多くのプレーヤーに愛好されている弦は常時用意しています。
左のメニューにある価格表をご参考下さい。

価格表に無い弦も常時取り寄せ出来ます。工房までお問い合わせください。